2013年1月6日日曜日

結婚記念日

ちなみに、実は今日は結婚記念日だ。今日で結婚7年目に突入する。

昨年は、それなりに羽振りがよかったので、港の見える丘公園にあるレストランでフランス料理を食べたが、今年は経済的に厳しいので、ピザを注文し、家にある梅酒を飲んで、慎ましく結婚記念日を祝った。

でも、それはそれでよかった。

なぜなら、妻と一緒にいろいろと話ができたからだ。この6年を振り返って、楽しかったことや辛かったことを話し合った。

結婚というものは、人によって違うだろうけれども、僕にとっては、なんだか親友と毎日合宿しているようで、結構楽しい。

けんかもするけれど、それはそれであとで笑えるような思い出になる。

ただし、今はアルバイトでつないでいるので、生活が厳しく、妻にとても辛い思いをさせてしまっている。妻もよく耐えているものだ。

実は、僕たちが結婚した当初も、僕は格好良く言うと「フリーランス翻訳者」だったが、実質的にはほとんど失業中の身だった。

しかし、妻はそのことをまったく意に介さなかった。

妻と付き合い始めたとき、僕は35歳。当時、そのとき勤めていた翻訳会社をくびになったばかり。僕はひどい挫折感を抱いていた。

学生の頃は、「キリスト者学生会」という(略称でKGK。ちょっと怪しい響きだが。。)プロテスタント系聖書研究会に所属し、かなり熱心に打ち込んでいた。聖書を熱心に読み、キリスト教の活動にも気合を入れて望み、良きクリスチャンになるべく、日々精進していた。

しかし、妻に出会った当時、僕はいろいろな事情で、いわゆる「所属教会」がない身となっていた。そのころ、他のクリスチャンから「教会はどこに行っているのですか」と尋ねられると、答えに窮したものだった。

自分は、この世においても、キリスト教世界のおいても駄目だった。当時そのようなひどい挫折感を抱いていた。

そして、そのことを当時付き合っていたころの妻に言ったところ、妻は、

「Williamくんは、そんなことで終わる人ではない」

と言ってくれたのだ。

今までそんなことを言ってくれた女性は一人もいなかったので、僕は彼女と結婚したのだろう。もちろん、美人で一緒にいて楽しい、というのもあったのだが。

まあ、それはそれとして、結婚した後、アルバイトで2ヵ月ほどつないだあと、僕は奇跡的にある翻訳会社で雇用されることになる。そして、この翻訳会社には5年5ヶ月勤めることになる。

5年5ヶ月、生活は安定し、本当にいろいろなことをすることができ、とても祝福された結婚生活を送ることができた。

昨年の10月に事情があって退職することになったのだが、今こうして日雇いで倉庫などで働いている僕に妻は毎日お弁当をつくって支えてくれる。

状況はどうであれ、こうして二人でいれることはとても幸せなことだ。そして、今日の結婚記念日も、たとえ食事が出前ピザだったとしても、僕にとってはスペシャルなものだった。

でも、一方でこのままじゃ、妻に申し訳ないな、という気持ちもある。だから、その辺は頑張るつもりだ。

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