2010年4月24日土曜日

日本とアメリカ

 
今日は、近所にある根岸米軍基地でFriendship Dayなるものが開催された。これは、普段立ち入るこのできない米軍の施設を地域の住民に開放し、日米親善を図る米軍主催のイベントだ。大体年に2回行われるのだが、うちから近いということもあって、僕たちはほぼ毎回行っている。入り口で荷物検査があり、それを通過すると、そこはもうアメリカの敷地内だ。
 
実は、15年ほど前、僕が大学生の頃、ここは普段でも一般の住民が入ることができた。米軍の施設といっても、軍事施設ではなく、あくまでも米軍住宅の付属施設のようなものであり、レストラン、スーパー、ボーリング場、プール、映画館などの施設がある。建物のつくりはやはりアメリカのものであり、日本にありながらも、アメリカを体験できる場所である。日曜日に教会の礼拝の帰り、みんなでこの根岸ベースにあるレストランで食事をしたこともあった。
 
今では中に入れるのは年に2回だけになってしまったが、その年2回のFriendship Dayでは、地域の人々がどっと押し寄せ、とてもにぎやかな場所になる。外国人も日本人も大勢いて、一瞬ここが日本なのかアメリカなのかわからなくなる。
 
僕にとっては、このような国際的な空間は実はとても心地よい。普段は日本人に囲まれて仕事しているわけだが、このようにいろいろな人種がいる環境は何だか落ちつく。
 
妻はイベントやお祭りが大好きで、バンドや和太鼓グループの演奏をとても楽しんでいた。
 
日本に駐屯している米軍に関しては、いろいろと問題が提起されているが、横浜の根岸では、割とお互いうまく共存しているようだ。それは、もちろんここが軍事施設ではないということも大きな要因かもしれない。
  
日本とアメリカの関係をいろいろと掘り下げてみると、いろいろなもつれや矛盾が沢山見えてくる。一番の問題は、やはり日本がなかなかアメリカから自立できず、アメリカも日本をなかなか自立させずに自分達に依存させておこうとするところにあるのかもしれない。この共依存的関係から抜け出し、お互い自立した国家として、ほどよい距離を保ちつつ尊重し合えるような日は果たしてくるのであろうか。現実を考えると、いろいろと難しい問題が未だに山積しているように思える。
  
国と国の関係というものはとても難しいものである。イエス・キリストは、終わりの日には、国は国に対して立ち上がり、民族は民族に対して立ち上がると、預言された。そしてまさしく現代の世界はそのようになっている。民族と民族との間の問題は、世界のどの地域を見ても、いろいろな問題が山積している。
 
しかし、そうしたいろいろな問題や矛盾の中でも、この根岸のFriendship Dayは、あまり深く考えずに、単純に国際交流と食べ物と音楽を楽しむ日だ。そして、僕もあまり深く考えず、単純にその場の雰囲気を楽しむようにしている。
  
妻は、食べ物や出し物をとても楽しんでいたが、今回はピーカンパイが売りに出ていなかったことを、あとでちょっと嘆いていた。なので、今度いつか桜木町にあるBubby’sで食べようねと言って慰めた。